リンク:北工会寄稿
鵜飼教授が63歳で定年となり、特任教授(名誉教授)になりました。以下、鵜飼教授からのご挨拶です:
北大に移り11年が経ちました。大学に移った当時、たっぷりある自分の時間で、ODS合金についてもう一度、納得できるまでとことん考えたいと思いました。幸い学生やスタッフと研究を進める中で、ワクワクするような新しい現象や発見にも巡り会えました。そんな中で、H23年3月11日に福島第一原子力発電所の事故が起こってしまいました。二度とこのような悲惨な事故を起こしてはならないと、自分で貢献できることを考えて申請した「事故耐性FeCrAl-ODS鋼被覆管開発」の大型プロジェクトが文科省公募に採択され、さらにその後、経産省のエネ庁プロジェクトにも採択されて、その実用化技術開発が進められています。このようにして、北大での11年間は瞬く間に過ぎ去っていきました。
定年を機に、これまで研究を続けられたことに対し、スタッフの方々、学生諸君、関係者の皆さまに深く感謝申し上げる。しかし定年を過ぎても研究意欲は益々盛んです。特任教授としてあと残された2年間、これまで通りご支援の程、宜しくお願いします。